ぽよです。
Twitter,Instagram,Facebook………,世の中にはたくさんのSNSがありますね。これらが人々の生活に浸透していくとともに,友人と常に繋がっていることなどによって生じる「SNS疲れ」という言葉が生まれることになりました。
かくいう私も,これら全てを利用し,友人と「繋がっていよう」としていた人間です。
SNSを使い始めて10年ほど経つ私ですが,最近になってようやく運用方法を見直す勇気を手に入れつつあります。これまでの使い方,きっかけ,使い方の変化についてまとめていきます。
とにかく呟いていた学生時代
学生時代はとにかく呟いていました。ツイッター廃人,いわゆる「ツイ廃」と呼ばれていたことがあるくらいです。
内容は本当に何でもないことばかりです。「講義終わった」「実験失敗した」「友達と遊んだ」……誰が読んでもほとんど意味がないことばかりでした。
キラキラした学生生活を送っていたわけでもないので,たくさんのファボ(もとい,いいね)がつくようなツイートはほとんどできませんでした。それでもきっと何か「ぽよのTwitterって〇〇だよね」と言われたくて,「私がここにいる」ということを誰かに分かってほしくて,ずっとつぶやいていたんだと思います。
純粋に,暇で暇で時間を持て余していた,というのもつぶやき続けていた理由の一つではありますが。
でも当時はこれらのことに上手に目を向けることができず,「よくつぶやくよね」と言われても「Twitter大好きなんだよね!!」と返してばかりでした。ずっと本当の理由から目を背け続けていたんです。
ピーク時はInstagramも怒涛の勢いで更新していました。ただ,Twitterに比べ,まぶしい投稿の多いInstagramは当時の私にとっても刺激が強く,投稿頻度は3か月に1回程度で落ち着きました。
また,Facebookを使っていましたね。といっても,旅行に行った記録を残す程度で,一番利用していなかったSNSです。学校の恩師や,塾の先生の現在を知るため使っていました。
社会人になってからの使い方
SNSの運用を見直し始めたのは社会人になってからです。というよりも,今も見直し中,といったほうが正しいかもしれません。どうして私はSNSの使い方を見直すようになったのでしょうか。
「なんだか馬鹿にされている?」と感じることが増えた
私に向けられたツイートでなくても,自分に当てはめてしまってなんだか気が沈む,そんなことありませんか?
私がそれなりに歳をとったということは,私のフォローしている人たち(ほぼ同級生)も歳をとったわけです。そうすると,どうしても「どんな人生にしたいか」といったような発言が増えてきます。
その過程で,「年収は〇〇円ないときついよね~」だとか,「子供がいないのはちょっと…」というような,自分のものさしで測っていることを,まるで世間の一般論かのようにつぶやく人も増えてきました。
別に私の年収を知っている人もいなければ,私の子供への考えを理解している人もいません。気にすることではない,というのは重々承知なのですが,「年収はこれだけないと幸せじゃないのかな?」「子供がいないことを後悔する日がくるのかな?」と不安になってしまうのです。
チリが積もって山となる。毎日少しずつ感じていた違和感が積み重なって,気づけばあんなに楽しかったTwitterが楽しくなくなっていました。
私は,みんなの「今日はここに行った!」とか,「彼氏と会った!」とか,そんな何でもない日常をリア垢には求めていたのかもしれません。
私のつぶやく内容の変化
とはいえ,私のフォローしている人のつぶやく内容だけが変わったわけではありません。私もつぶやく内容が変化した人間の一人です。
私が他人のつぶやきで色々と気にしてしまうタイプなので,誰かが気にしてしまうようなつぶやきをしないように心掛けているつもりなのですが,もはやそれも何が正解かわからなくなってしまいました。
例えば,「毎日仕事楽しい!」と私がつぶやくだけで,今の仕事が楽しくない友人は「ぽよだけ楽しそうでなんかイヤ」と思ってしまうわけです。(こんなことを思う人を友人と思わなければそれで済むことなんですが,それは口述します)
こんなことを考えていると,最近見たTEDがどうだとか,アニメがどうだとか,そういうことばかりを呟くようになりました。別につまらないわけではないのですが,つぶやきたいことを呟けない。Twitterを楽しくないと思うことが増えたのです。
SNSの断捨離を段階的に行う
とはいえ,Twitter依存症に近かった私は,いきなりTwitterをやめる,ということは難しかったのです。きっと同じような人は多いのではないでしょうか。
ということで,段階的にSNS依存をやめ,最後に友人と繋がっているTwitterアカウントと離れることにしました。
現在,完全にやめたとはいえないSNSが残っていますが,アカウント削除に至った暁には,ここに報告したいと思います。
それでは,順番にSNSの断捨離について記録していきます。
断捨離にハマっていた
SNS断捨離に入る前に特別編。
偶然にも,SNSによる悩みを抱えているころ,断捨離にハマっておりました。モノを捨てることを何度も繰り返しているうちに,あらゆるものに対する執着が薄れていったことが,結果的にTwitter依存をやめられた理由の一つだと思っています。
一見関係ないように見えますが,SNSから離れられない方は,一度モノに対して断捨離をしてみるのもよいかもしれません。
Facebookのアカウント削除
モノの断捨離を進めていくうちに,執着が薄れた私がまず着手したのはFacebookのアカウント削除です。
前述したように,Facebookはお世話になった学生時代の先生だったり,古くからの友人だったり,消してしまえば連絡をとることができなくなってしまう人が多くいました。
また,Twitterには投稿できないような長文での旅行の記録などもあり,消すに消せない状態でした。
ただ,インスタやTwitterよりも先にアカウント削除にとりくめたのは,「3年以上使ってしていなかった」からです。
お世話になった先生たちと連絡できなくなるのは残念ですが,もう何年もFacebookがあったって連絡をとっていません。旅行のログだって見直したことはありません。だったら消しても変わらないんじゃない?と思うようになり,削除することができました。
ちなみに,Facebookは削除して30日以内に再度ログインすることでアカウントが復活してしまいますよ(私が削除した当時)。
インスタのログアウト
Instagramに関しては,アカウント削除は行っていません。現在は,友人と繋がっているアカウントをログアウトしっぱなしで放置している状態です。
友人と繋がっているアカウントがあると,どうしても「頑張って写真撮らなきゃ…」と外出時に写真を撮らないと,と焦ってしまったり,「お金いっぱいあるんだな~」と人の投稿を羨ましがって心をすり減らしたり,とにかく疲れてしまう。
とはいえ,Facebookと違って「楽しい~」と感じる瞬間がないわけではなかったのです。ですので,いきなり消すのは避けました。ログアウトしっぱなしで1年くらい放置できれば削除でいいかなと思っています。
上記のアカウントはもう半年以上更新されていませんが,現在は友人とは繋がっていないアカウントで作成したイラストをupしたりしています。誰ともつながってないってすごく楽だなぁと実感しています。
LINEの友人を削除・ブロック
次に行ったのは,LINEの友人整理です。Facebookの経験があって,「人間関係の断捨離」もできるようになった私は,「もう関わらないだろう」という人をどんどん削除していきました。
LINEには「ブロック」機能と「非表示」機能がありますが,基本的に「何の感情も抱かない人」には「非表示」を使っています。相手から連絡がこない限りトークルームができないので,すっきりとした状態を保つことができます。
一方で,「この人から連絡が来ても嫌な気持ちになるだけ」という人に関しては申し訳ないですがブロックしてしまっています。
例えば,学生時代に私の容姿をからかってトラウマを植え付けた人であったり,久しぶりにあったらネズミ講のようなものに私を引き込もうとしてきたひとであったり。とにかく,「私がこれ以上関わりたいと思えない」人はブロックです。
後述しますが,「ブロック」した人は,他のSNSを通じて連絡が来るようなことがないようにします。
Twitterの断捨離
さて,とうとうここまできました。ラスボス・Twitter。
こちらも,現在アカウント削除には至っておりません。Instagramと同様,友人と繋がっているアカウントをログアウトしっぱなし,という状態です。
ただし,Twitterに関しては現在に至るまでに,「フォロワーの整理」を行いました。私の友人と繋がっているアカウントは鍵アカウントですが,もともと150人ほどのフォロワーがいました。
そのフォロワーたちのうち,「ツイートを見られたくない人」「LINEのブロック対象だった人」をブロック&解除をしていきました。結果,今のフォロワーは45人です。
フォロワーが少なくなったにもかかわらず,Twitterをやめたいと思った理由はなんなのでしょうか?
フォロワーが45人になった時点で,「ある程度心が許せる人にしか見られないSNS」が完成していたはずです。それでもやっぱり心を消耗している感覚が薄れなかったのです。
むしろ,自分の大事な人たちのつぶやきしかないからこそ,すべてを真剣に読み込んでしまったり,自分のツイートも推敲してしまったり,疲労が増していました。
そして,最終的にログアウト状態を続ける現在に至ります。しかし,Twitterは2万ツイート近くしていたので,結構手放すのが惜しくて,Instagramに比べてアカウント削除までもっていける気がまだしていません。(こんなところにまだ執着心が…)
でも,今年,あるいは来年中には削除できるんじゃないかな,と思っています。
というのも,モノの断捨離を進めているときも,「これは捨てられない!」と思ったものを,3日後にはポンと捨てていたこともあるからです。執着ってある日突然失われる時がある,と思っているので,きっとTwitterもそんな日が来るでしょう。
ちなみに,現在は友人と全く繋がっていないアカウントがあります。こちらではのんびり,きままに,その日の目標だとか,その日に見たTEDなんかを呟いています。
今日聞いたTED。
— poyo (@isobe_mochiiii) 2020年6月18日
自分の会話の仕方を見直さなければ……と感じました。本題の面白さもさることながら、導入部分がものすごく刺さりました。
Celeste Headlee: 上手に会話する10の方法 https://t.co/X3eanze5Ib
断捨離を進めた今
SNSの断捨離を進めて良かったな,と思うことの一つに「時間に余裕ができた」ということが挙げられます。
友人の近況確認をしようと,Twitterを見たり,インスタ用に写真を確認したりする時間がなくなりましたから,当然といえば当然なのですが。今はその時間を使ってブログを書いたり,TEDを見たりしています。こっちの方が随分有意義だと感じています。
断捨離によるメリット・デメリットはまた後日まとめる予定ですので,ここではこれくらいにとどめておきますが,とにかく私は,これらの断捨離をしてよかったなぁと感じています。
アカウントを残している私が完全にSNSを離れたといえるわけではありませんが,「SNS疲れをしているけど,SNSをやめる勇気が出ない」という方の背中を少しでも押すことができれば幸いです。