ぽよです。
前回の歯列矯正レポはこちらから↓
【装置装着までの流れとその後】大人の歯列矯正③~通院開始~ - ぽよぽよぐらし
今日は,初めての抜歯についてお話します。
抜歯については,人によっては大変な恐怖心を抱いている方も少なくないと思いますので,その緊張を和らげられればいいな,と思いながら書いていきますね。
※相も変わらず,注意喚起ですが,私は歯科医師ではありませんので,あくまで「参考」として読んでください。「医師・衛生士がこう言った」と書いている場合も,私の解釈違いの場合もありますので,ご自身で情報の取捨選択をお願いします。
抜歯をする選択をした理由
当日の流れを説明する前に,「なぜ抜歯をする方法を選んだか」について簡単にお話ししますね。
私の場合は,上顎の前突がひどく,前歯が完全に下唇から飛び出しています。これを非抜歯で治そうと思っても,見た目は変わらない,と非抜歯専門の矯正医に伝えられていました。
カウセの詳しい内容はこちらから↓
大人の歯列矯正②~病院選びと治療方針&費用~ - ぽよぽよぐらし
かみ合わせをよくすることも歯列矯正の一つの目的ではありますが,口を閉じることができないというのは,私にとって大変なコンプレックスで,不便を感じているところでした。
これを治せない,というのは私にとって歯列矯正をする理由が半減してしまうことと同義でしたので,抜歯をする決断をした,というわけです。
非抜歯専門の医師から,抜歯のリスクも聞いてはいましたが,それよりも歯を唇の中に収めることの方が,私にとっては大事だと思いました。
抜歯をするかどうか悩んでいる方は,
「自分の矯正の目的が何か」
「抜歯・非抜歯のそれぞれのリスクは何か」
「信頼できる医師はどう考えているか」
これらをよくよく考えてみることをお勧めします。
抜歯当日の流れ
それでは本題に入ります。
私は前回の調整時に「次回抜歯ですよ」と伝えられていたので,心の準備は一か月かけて行うことができました。
前日に,上顎右側の4番の歯に,こっそりお別れを告げて夕食をとりました。最期の晩餐が,季節外れのおでんでごめんな……。もっとうまいもの食わせてやればよかった…。
麻酔
いくら痛みに強い(鈍い)私とはいえ,抜歯にあたっては麻酔を使いました(それはそう)。
まず最初に,麻酔でアレルギー反応を含んだ体調不良が生じないか確認するため,表側に1回,麻酔を打っていきます。
麻酔はチクッとした感覚がありますが,普段腕に打つ注射よりは痛みが少ないのではないでしょうか。
そのうち,徐々に唇に違和感がでてきました。歯科治療の麻酔初体験ではないので,驚くような感触ではないですが,何回やっても慣れないもんですね…。
右側の唇,人中,ほほに軽く麻痺が現れました。
麻痺するまで時間を置き,その間体に異変がなかったことを確認してから,残りの麻酔を打っていきます。
見ていないので,正確な量や回数は不明なのですが,
・表側に追加で1~2回
・裏側(上あごの方)から2~3回
チクッとした痛みを感じました。
このあと,4番についていたブラケットを外されます。
ぐっと力がかかった後「パチッ」という音とともにブラケットが外れました。
下顎の調整
私は今回,上顎4番の1本だけを抜歯する予定だったので,麻酔が完全に効くまでの間に下顎の調整が行われました。
口の中の一部が麻痺しているとはいえ,ワイヤーをぐいぐい引っ張られる間は普通に痛いです。いや下顎には麻酔入れてないので当然なんですけどね…。
麻痺と痛みとで,忙しかったです。
抜歯
下顎の調整が終わったころ,麻酔が完全に効いたので,いよいよ抜歯に移ります。
抜歯時は,目元にタオルをかぶせてくださいました。結構グロ耐性があるので,正直見えても大丈夫だと思ったのですが,わざわざ「いりません」というのも変な話なので,甘えることにしました。
「力がぐっとかかりますね,痺れなどの痛みを感じたら左手を上げてください。麻酔を追加しますので」と伝えられてから,4番に力がかけられます。
グッグッと大きく左右に揺さぶられた感じがしたあと,「ミシッ」という音がして,歯が抜けたのが分かりました。
健康な歯なのに,抜いてごめんね,という気持ちからなんだか泣きそうになってしまいましたが,痛みは全然ありませんでした。
止血
その後,止血に移ります。
綿を噛んで圧迫止血した後,レーザーでの処理を施されました。さすがにこの辺の作業は何をやっているかよくわからなかったのですが,特に痛い思いや不快感はなかった,ということだけ伝えられました。
上顎の調整
止血が済んだら,上顎のワイヤーを調整していきます。
今回の調整でも,上下ともにワイヤーが1段階太くなったそうです。そりゃまた痛くなるわけだ。
いつもの調整と違ったのは,上顎の3番(抜歯した歯の隣)の歯には「パワーチェーン」が付いたことです。
抜歯によってできた穴をふさぐため,しっかり3番に動いてもらうように付けたものと伝えられました。
界隈ではよく聞くアイテムの一つですが,思っていたより突然に装着されました(笑)
特別痛みを感じたりすることもなければ,めっちゃ目立つ,ということもありません。「ほんとに鎖型だ~~」と変な感動をしてしまいました。
上顎の調整が済んだら,この日の処置はすべて終了です。
帰宅後
衛生士さんから,「怖かったら麻酔が切れる前に痛み止め飲んでおいてもいいですよ」と言われましたが,このレポのためにあえて飲まずに麻酔が切れるのを待ちました(笑)
現在,麻酔が切れてから5時間ほど経ちますが,痛みは特にありません。歯がない,という違和感を感じますが,普通に昼食(おかゆ)を食べることはできました。
ただ,冒頭でも述べたように,私は痛みに鈍いので,心配な方はやっぱり早めに痛み止めを飲んでおくべきでしょう。
抜歯後の注意点
隙間時間に,衛生士さんからこれからの過ごし方について伝えられました。完全に記憶しているわけではないのですが,自分自身への注意喚起も含め,覚えている範囲で書き残しておきます。
・激しいうがいをしない(水を含んで,吐き出すくらいのイメージ)
・抜歯した日は歯磨き粉を使用しない(うがいの回数を減らすため)
・翌日までは歯ブラシで抜歯した箇所に触れない
・抜歯跡を歯や舌で触らない
・抜歯跡に詰めている綿はとれてもOK(万一飲み込んでも問題ない)
・血流が良くなると出血するため,激しい運動・飲酒・長時間の入浴は避ける
大体こんな感じだったかと思います。
ちなみに,「飲み物はいつから飲んでもいいですか?」と聞いたところ,「麻酔が切れてからが望ましいです」とのことでした。
口がうまく動かない,というのもありますが,麻酔と飲み物の相互作用を防ぐことも理由の一つかな?と勝手に想像しています。
ちなみに,「抜いた歯を持ち帰りますか?」と聞かれましたが,持ち帰ったら持ち帰ったで捨てるタイミングを見失いそうだな,と思ったので,歯科医院での処分をお願いしました。
抜歯したところの炎症を抑えるための抗生物質と,痛み止めをいただいて帰宅です。
永久歯の抜歯を経験して
乳歯を抜歯されたことはこれまでにありましたが,永久歯の抜歯は初めてだったので,少しだけ緊張していましたが,思ってたよりあっさりしたものでした。
多くの方は痛みの程度を気になっているかと思いますので,最後にまとめておきますね。
・麻酔で「チクッ」とした小さな痛み有
・抜歯には違和感はあるが痛みはない
・麻酔が切れた後も(私の場合は)痛みがなかった
以上で,抜歯に関するレポ終了です。
次回の調整日には,上顎左の4番,下顎左の4番の2本を抜いてもらう予定です。